ご縁を頂き、財界さっぽろでコラムを担当させて頂いています。
第1回目となる8月号のテーマは【御社に女子トイレはありますか?】でした。
「女性社員がいるのに、女子トイレがないの・・・・?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、もともと男性社員しかいなかった企業では、そのまま女子トイレを設置していない・・・・というケースがあります。
私がお手伝いさせて頂いた企業様のエピソードをご紹介します。
6年前の事でした。
「女性社員が定着しなくて悩んでいる」という社長からの相談で訪問するとトイレが一つしかない、トイレの音が執務空間に聞こえる、という状態でした。
私が社員さんからの聴き取りを担当せて頂いたところ、女性社員さんから「女子トイレがない」ということに対する意見が多く聞かれました。
その後社長はすぐに女性専用トイレを創りました。
オフィス訪問をさせて頂く中、ほとんどの社員は本音を言わないという事実がわかってきました。特にトイレに関してです。
女性が増えたのにトイレは男女共有のまま。
女子トイレはあるけれど、間に合わない時は男性が使っても良いという暗黙ルールがある。
実は、このふたつとも珍しい事ではありません。
いつ男性がトイレに入ってくるかわからない、これは緊張しますね^^;
何故本音を言わないか?
1,言ってもわかってもらえないから
2,今までこうだったから、変わらないはず
この2つは社員さんへの聴き取りで多かった回答です。
もうひとつは、自分への評価に何らかの影響があるのでは?という回答も結構な数ありました。
経営者が当たり前と思っている事に、社員さんは大きな違和感を持っているかも知れません。
オフィス環境改善を「投資」と捉えることで、社員満足度が上がり定着率が高まる。
その結果、経費削減にも繋がっていきますし、「自分の思っていたことを伝えたら、きちんと聴いてくれて実現してくれる」という体験を社員さんにしてもらうことで、職場全体の働きやすさも向上していきます。