受付を済ませフロアに入った私に、担当社員の方が声を掛けて下さいました。
生産性向上を目指し改修プランを担当させて頂いた企業様です。
久しぶりに訪問させて頂いたオフィスは、空気がまるで違っているように感じました。
受付の横にある会議室の壁を取り払いワンフロアにしたので、空間が広く感じるという事はありますが、それだけではないんです。
通路を一直線にして、奥まで見渡せるようにした事も大きいかも知れません。
しかしそれ以上に、風が通ると感じる理由を教えて下さいました。
「以前の会議室は10名ほど入れましたが、空いていない事が多く、他に打合せ場所がなかったんです。」
「壁を撤去しフロアの全席をフリーアドレスにした事で、昼間殆ど外に出ている営業チーム分の席を、打合せに利用できるようになりました。
だから、いつもどこかで小さな打合せが進んでいるんですよ。」
打合せが直ぐにできる事は、社員同士の意思疎通が高まり、それが生産性向上に繋がっているのだと感じました。
フリーアドレスデスクは、向きを変えて複数の場所に作ったので、打合せ内容と人数に合わせて、その時に空いている場所を選んで使われているそうです。
奥で作業していたパート職員さんが、明るく挨拶をしてくれました。
リフォームしてからは、お昼休みをそれぞれフリーアドレスの席に座って過ごしているのだそうです。
又、別の階に使っていない部屋がありましたので、そこを全社員で会議出来るように会議テーブルと椅子を設置されました。
コロナ以前は、社内行事、レクレーションが多い企業様でした。
それが、社員同士のコミュニケーションになっていたのですが、コロナ禍で叶わない事が続いていました。
年末にはささやかな社員の集まりを新たなこの空間でされたそうです。
窓に沿ってカウンターを加える計画もありそうです。ここは景色も眺められるので、リフレッシュや気分を変えて集中モードの仕事デスクとしても素敵!良い空間になると直感します。
社長様が仰いました。「鈴木さん、社内環境を変えるという事はとても良い事だね。今それを実感しているよ。」
本当に清々しい空間で風を感じつつ私は思いました。
風を吹かせたのは社長。社長が、社員の為に良い空間を!と計画された時から、風は吹き始めています。
社員は、社長の姿をしっかりと見ていますから。
もう一か所、改善する空間をリクエスト頂きましたので、今週再び訪問して参ります。