こんにちは鈴木いずみです
ある朝、写真が届きました。
その日に開催するセミナーの中で、オフィス空間診断事例に登場して頂く予定の社長からでした。
「工事開始しました」と書き添えられていました。
9月に実施したオフィス空間診断は、社長、空間改善担当者、私共の3名で社屋を廻らせて頂きました。
時間をかけて廻るなかで大切にしているのは会話です。
何気ない会話に、日常の空間環境の改善点が見えてくることが多くあるのです。
2Fにあるお客様との打合せ室は、資料が沢山積まれた中で打合せをされている、との事でした。
辻野建設工業㈱さんは住宅建築の営業をモデルルームを持たないでされています。
自然素材を多く使い人にも優しい素敵な建築をされているので「どんな住宅を建てるのかをイメージできるような空間があると良いですね。」
と、会話の中でお伝えしました。
何故そのような話になったかと申しますと、社屋にはいくつかの会議室の他に、社員の休憩室もありますが、見本帳の上に電子レンジが載っているという空間で、それそれが空いている部屋で休憩を取っているとの事。
社員がゆっくりと休憩できる雰囲気の部屋を創られると良いのでは、とアドバイスさせて頂いた経緯もあります。
「実は私、この部屋の図面を書いてあるんです」
その時、一緒に回っていた改善担当の女性が仰ったんです。
「実は私、この部屋の改装図面を書いてあるんです」
この方は建築設計士で、顧客様との打合せにご自身もこの部屋を使ってらっしゃいました。
後で見せて頂いたスケッチパースには子供の遊び場も描かれていました。
打合せ中に、退屈するお子様に遊んでもらう場があると良い、と感じてらっしゃったのですね。
その場で、社長が決断されます。
「この部屋を改装しましょう。顧客様との打合せ室、兼社員の休憩室にします!」
そして、先週末新たな写真が届きました。
住宅をイメージしてドアも設置されるとの事。
「再来週には完成しますから、ご案内します。」とメッセージが添えられていました。
社長が社員の為に、と動き出した瞬間に社内に新しい風が吹き始める。
そんな瞬間に立ち会うことが出来ました。
再来週の訪問が今からとても楽しみです。