「夫の顔が見えないようにリフォームして欲しいんです。」
「新聞を読む、お茶を飲む、食後にお酒呑む、定年退職後、夫は朝から晩まで食卓の椅子に座っているのです。キッチンに立つ私から見えないようにして下さい。」住宅のコーディネートをしていた7~8年前の事、リフォーム会社を通じて、ある奥様からの相談がありました。
結局、このリフォームは実現しなかったんです。ご主人が留守の時がなくて相談のタイミングが無かった!?と予想しました。
実際に奥様と会う事も叶いませんでした。
この時の相談は、現在オフィス空間の提案をするなか度々思い出します。
空間にできる事がまだまだ沢山ある!アイディアと工夫次第で、と感じます。
この奥様は、キッチンとリビングの間にガッチリとした壁が必要と思われたようです。
空間構成からみますと食卓の方向を変えたり、食卓を置く場所を変えるという方法もあります。
もし奥様とお会いする事が叶ったなら、下のような提案をしたかった!と思いました。
食卓の近く、リビングにあるソファコーナーにご主人専用の一人掛け椅子をプレゼントする。
その横には、小さなコーヒーテーブルを置いてくつろいで頂く。
壁を立てるなら、キッチンとリビングの間に幅の狭い壁、又はスリット壁を立てて見えそうで見えない工夫をするのも良いかも知れません。
もちろん、顔を見たくないので、と言ってしまってはNGですねー^^
「貴方専用のくつろぎコーナーですよ♡」というのはどうでしょう!?
【オフィスも住宅も、空間は人が主役】という考えを基に私は提案を続けてきました。
例えば、部署間のコミュニケーションを良くして活性化させたい!と社長が考えられたとします。
少し社内のレイアウトを変更して、テーブルといくつかの椅子を置くだけでも社内の空気が一変し、社員がイキイキと輝きだすことがあります。
スペースをつくるには断捨離、整理整頓は必要になりますが、それを社員皆さんで実行してもらいます。
一人一人整理整頓が身に着くことで生産性にもつながって行きます。
社長が社長本来の仕事に安心して専念できる環境がある、そんな企業様が増えることを心から願っています。
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