ピアノを趣味にしていた夫へある日提案してみた。「私、歌を始めようかな?」
定年後一緒に楽しめるものがあると良いな、と考えての事だったが「君は歌わなくて良いよ」と返事。
何度か一緒に歌う場面はあった。
ピアノを弾く割りには音痴だなぁというのが私の感想。(内緒)
彼の感想は聴いた事がなかったけれど、歌わなくて良いよ、ということばで理解できる。
夫が毎年参加していた「お父さんピアニストの会」には、定年後や手術後のリハビリで始めた方もいらして年齢層も厚い。
演奏者の同伴でお邪魔していた懇親会で、隣席の80代僧侶ピアニストの方に「本当に音楽って良いですね!」と、お話しすると僧侶が仰った。
「あなたも何か楽器を始めると良いですよ」
思いつかなかった、歌は下手でも楽器は出来るのだ!
どうしてその楽器を選んだのか、これはもうインスピレーションとしか言えないが、ある日サックスを始めようと閃いた。
いつも車の中で聴いていたCDに大好きなサックスのメロディがあったのが大きかったかも知れない。
人の声の様な楽器の音に魅せられていた。
太くずっしり響く低音が好き
【ベンウェブスター マイロマンス♪】
家ねっとの山谷さんが親しくされている方がエルム楽器に居る、と聴き紹介してもらった。
体験レッスンが無料で受けられるとの事、即予約!
運命の出会いの始まりのレッスン開始
「ちゃんとした音が出るまで時間が掛かる事が多いんですよ」と先生
ところが「ブォーーーン♪」というおっきな音!
結構太く力強い音が出て、先生が「うぉおおお」とうなった(*^^*)
自分で言うのもなんですが。。素質があるみたい♪
「先生!出た出た、音が出た~」とはしゃぐおばさんに、先生は引き気味だったが、もうすでにこの楽器を続ける事を決心していた私は、夫へのアピール用写真をずうずうしくも先生に撮って貰った。
翌週からレッスン、次の月には私のやる気アピールに夫がほだされサックスを購入、レッスンに励んだ。
夫はクラシックを弾いていたこともあり、ジャンル違いで練習を一緒にする事は無かったがある日「近くの廃校になった小学校で練習しないか?」夫からの声掛けで、初コラボレッスン、一緒に演奏する日を私は楽しみにしていた。
結局実現はしなかったけれど、二人で演奏する予定だった「星に願いを」を、お父さんピアニストの会の佐藤会長から「よろしければ演奏して上げますよ」と声掛けを頂いた。
リハーサルでは音が上手く出ず、苦労したが、本番は吹き切る事が出来た。
きっと夫も会場へやってきてフォローしてくれたのでは、と思う。
人生の友として、想い出の楽器を大切にして楽しんで行こうと思う。
10回のレッスンより1回のステージ、と先生も背中を押してくれる。
この春、新たな曲で二度目の発表会に挑戦する予定だ。
夫へのアピール写メール
昨年の初デビュー