インテリアコーディネーターの私が、家づくりの相談に乗る時大切にしている《ゾーニング》 (空間を用途に分けて考える事)について、施工例を交えてお話させて頂きます。
「リビングが何か落ち着かないんです」 とM様邸奥様からの電話でした。
会社経営され忙しいご主人と、お子様二人(下のお子様は今年生まれたばかり)の四人家族、そしてネコちゃんが数匹。
早速お宅に伺ってみますと、広~いリビング!写真左開口部奥にはダイニングとキッチンが其々あります。
ネコちゃんの居場所も必要なのでソファが三脚。
ご主人、奥様のお友達が其々6~7人集まり、食事会等も時折ここで行われるとの事、ご希望は・・・
①家族のだんらんが楽しめる部屋にしたい
②友達が集まった時居心地良くしたい
③ばらばらに感じているインテリアを整えたい
(ソファ二脚とセンターテーブルは猫が破ったり、サイズが小さいので買替え検討中)
既存の配置では、二脚並んだソファに同方向で腰かける形になりお互いの表情が観れません、又TVまでの距離もかなりあり見づらさもありました。
会話が弾む空間の為に、まず提案させて頂いたのは、暖炉を囲むようにソファを配置する事。
会話が弾む様L字に変え、コミュニケーションのコーナーづくりをしました。
来客時はここで食事もするので、リビングテーブルと並べて使える同じ高さのサイドテーブルと一人掛け椅子を数脚提案に入れました。(食卓椅子を利用も良いですね。)
リビングに収納が無かったので、置き家具(赤ちゃん用品やリビング周りの収納)のプラン。下のプランでは、机、造作棚などを提案にに入れました。
ご夫婦で話合い、選択して頂く予定です。
(家族のシーン)
(集まりのシーン)
家族団らんの空間、TVを観る空間、その横にはお子様が遊んだり、勉強したりの空間も必要かも知れませんね。
リビングの使い方は、家族の成長と共に変わって行くものですから、そこも想像しながら決めて行くと使い勝手の良いオンリーワンのゾーニングが出来ます。
先日、M様邸に伺ってみると、早速ソファを購入され提案のL型配置でとっても快適!と仰って下さいました。
家のリビングはコミュニケーションがとり難い、何となくしっくりこない、とお悩みの方、ゾーニングの見直しをしてみませんか?
人から始まる家づくり、迷った時にはインテリアコーディネーターにどうぞご相談下さいね。